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スペイン語翻訳通訳

Instituto de Traducciones de Tokio

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Mascota
"Umi-chan"

 

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「海ちゃんと映画」 "Umichan y Cine"  Temporada-III
 

 

 製作国  米国  製作年  2017
 原題名   A Ghost Story
 日本名  ア・ゴースト・ストーリ
 西語名   Una historia de fantasmas
 監督  デビッド・ロウリー
 主役  ケイシ−・アフレック
   ルーニー・マーラ
   

 

 
    第一話
A GHOST STORY
  夏だから、幽霊の映画を見て涼しくなろうと思いつき、この映画を見始めましたが、間違ったと思いました。この映画は、あんまり怪談らしくはなくて、見ていて「ギャー、怖い、ひぇ〜やめて!!」とはならず、考え込んだり、妄想したりしてしまうので、頭がオーバーヒートしてしまいそうでした。監督はすごくシンプルなやり方で、「生きるとは」とか「死ぬとは」、「神とは」、「宇宙とは」という答えられないテーマに迫ろうとしているようです。でも、セリフは少ないし、あんまり撮影場所が移動しないので、同じようなシーンが延々と続いたりすることが多くて、一緒に見ていた海ちゃんは飽きて気が散ってしまい、あくびをしたり伸びをしたり毛づくろいをしたり猫じゃらしをしたり…
  主人公の男性は、交通事故が原因ではあるのですが、とにかく唐突に幽霊になり、誰がどう見ても幽霊だとわかる姿になって再登場します。この幽霊、オバQに似ているという人もいますが、中に入っている人がカッコいいので、そんなことを言うとオバQがよろこんでしまいます
  家にとりつくのは猫ですが、この男性も猫みたいに最初からずっとその家が好きでした。その大好きな家で、大好きなパートナーの女性と、仲良く暮らしていたのに、死んじゃって残念だっただろうなと思います
  幽霊になったその男の人の前に、せっかく光の扉が開いたのに、そっちに行かなかったのは、家と彼女から離れたくなかったからでしょう。光の扉の向こうには神様、仏様、アラー様、キリスト様、マリア様、ご先祖様が勢揃いして迎えに来てくれていたはずなのに、せっかくの成仏のチャンスをのがすなんてもったいなかったですね
  幽霊になったその男の人は家に戻り、愛する女の人のそばにずっとついていました。でも、生きている人に幽霊は見えないから、どんなに近くに彼がいてくれても彼女は寂しくてしかたありません
  季節が変わって冬になって雪が降っても幽霊はそこを動きません。やがて、彼女は出て行ってしまいました。彼女は出てゆくときに壁の隙間に何かを書いた紙切れを挟み込みました。残された幽霊は、今度はその紙切れのことが気になってしかたがありません
  家の住人は次々と変わり、やがて長い年月が経ってその家はボロボロになり、取り壊されます。跡にはオフィスビルが建ちました。幽霊はまだそこにいました。彼女も、その紙切れももうどこにもないというのに
  幽霊は、背が高くてかっこいいぶん、後ろ姿がいっそう悲しそうに見えます。それに、同じ場所に所在なげに居るだけなので、つまらなそう
  そしたらなんと、紙切れに執着しすぎたせいなのか彼は過去にタイムスリップしてしまいました。最初は、その紙切れがある時代をとび超えて過去に戻りすぎてしまったけど、次には「彼女と自分がいる」家にうまく戻れたのです。幽霊は死んでしまう前の自分と彼女がいるところに現れたのでした。もう少し時が進めば、自分は死んで幽霊になり、やがて彼女はその紙を壁の隙間に挟み込んで出てゆくタイミングです
  つまり、さらに時が進むと、その男性と彼女が一緒にいるのを幽霊が見ていて、さらにその光景をもうひとりの同じ幽霊が見ているという構図になります。ここに幽霊は二人いますが、もとは一人の男の人なので、計算式は「1男+2幽霊=1」!?。足し算が正常に成立しないのは時空が違うせいでしょうか?それとも分身の術?
  「やがて、太陽が拡大して僕らの地球を飲み込んで、それから膨張していた宇宙が一点に向かって縮小しはじめるんだ」と、その同じ家に後から住んだ人が映画の中でこう言いました。それを聞いてちょっと涼しくなりました
  そこへもってきて、「幽霊は、時空を超えた遍在的な存在だから、この映画の中で起こったことはすべて同時に経験したことなのかも」と思い至りました。時空を超えているということは過去も未来もないということだから、点になった宇宙の中で、ずっとこれらの出来事を同時に経験し続けるってこと? …「∞(むげん)地獄」プルプル((( ゚д゚;)))プルプル ぅあ───やっとここでたいへん涼しくなることができたのでした。めでたし。めでたし

海ちゃん:ところで、あの「紙切れ」には何て書いてあったのだろうにぇ?気になるにぇ
アウトラ:ゴーストにとっては何が書いてあるかなんてもうどうでも良かったんじゃない?現在と過去と未来を、縮小しきった点宇宙で同時に経験しているかもしれないわけで、好きだった女の人がどう思ってたとか、そんなこと、どうでも良くなっているかも。地縛霊は何かに執着するのが仕事なので、たまたま紙切れに執着したというわけ。そこに書いてあったことが、「アイシテル」でも「サミシカッタ」でも「ヘノヘノモヘジ」でも「アナタッテヘンナヒトネ」でも、どれでも同じだったと思うよ
海ちゃん:そうだにゃ。僕もそう思うかも。やっと紙切れを取り出したところで執着が消えて、自分も消えた(成仏した)のだにぇ。でも、幽霊は時空を超えているのだから、またもとに戻って同じことを永遠にするのかにゃぁ?三面鏡をやや閉じて、そこに顔を突っ込んで左右をみるの、やったことある?「永遠/∞(むげん)」のプチ体験ができてちょっと怖いにょ。そんな感じ
では、また来月にゃっ!
 
 

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